2音の距離をインターバル, 度数(degree)といいます.
呼び方と表記法は以下の通りです(下例では,C音に対するインターバルを記譜しています).
スケールの構成音が,基準となる音(root音)に対してどのインターバルにあるのかという相対的な割り当てを導入することでスケールを一般化できます.
ここで注意する点は,半音間隔で1,2,3,4,….12などと等間隔に度数が割り当てられているのではなく,Major scale (長音階)に1,2,3,4,5,6,7の度数が割り当てられている点です.
例として,Cmajor scale の各音を度数表記すると
音名 | C | D | E | F | G | A | B |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Degree (simple) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
Degree (Roman) | I | II | III | IV | V | VI | VII |
Degree with Tension concept | R | 9 | M3 | P4 | P5 | 13 | M7 |
となります.ここで,Jazzではテンションを含むコードを常用しますので,テンションに意識した表記も併記しています(4度はP4のまま残しています.11でもOK).2→9,4→11,6→13と+7をすると1オクターブ上のテンションノートになります.
次に,A natural minor scaleの各音を度数表記します.Minorスケールであっても,Majorスケールが基準となっている点に注意が必要です.今から考えるのがMinorスケールであろうと,どのスケールであろうとRootがAのスケールを考えるときは,まずA Major スケール (A B C# D E F# G# )に1,2,3,…7の度数が割り当てられていることを忘れないでください.A Natural minor scale の3度,6度, 7度の音(C, F, G)は,A Major scaleの3度,6度,7度の音(C#, F#, G#)に対して半音下の音になっていますので b3, b6, b7となります.
音名 | A | B | C | D | E | F | G |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Degree (simple) | 1 | 2 | b3 | 4 | 5 | b6 | b7 |
Degree (Roman) | I | II | bIII | IV | V | bVI | bVII |
Degree with Tension concept | R | 9 | m3 | P4 | P5 | b13 | b7 |