Diatonic scale の定義
- 構成音が7音
- 並びの間隔のルール
- 全音間隔の部分が5か所
- 半音間隔の部分が2か所
- 半音部分は連続しない
fig.1にDiatonic およびNon-daiactonic scaleの例を示します.fig.1 上の例ではある開始音(ルート音)があって,その後,全,全,半,全,全,全,半
の間隔で音が並びます.上の定義に従っていますのでダイアトニックスケールに分類されます.開始音をGとすると,G A B C D E F# の配列,すなわちG major scaleとなります.Major scaleはDiatonic scaleに分類されます.一方,Fig.1 下の例では7音構成,全音部分5か所,半音部分2か所のルールには従いますが,半音部分が連続していますのでNon-Diatonic scaleに分類されます.
Fig. 1 Examples of interval for diatonic and Non-Diatonic scale
それでは,Diatonic scaleは全部で何種類あるのでしょうか?(Keyを区別しない場合)
7か所あるうち2か所にHalf stepを配列するということですので,
$$ {}_{7}C_{2} = \frac{7\times6}{2\times1} = 21$$
通り,このなかでhalf stepが隣接するパターンは7通り(Half stepが両端にある場合も隣接.∵1オクターブで循環するため)
したがって, 21-7 = 14 通りになります(Fig.2).
Fig.2 Fourteen Interval patterns of Diatonic scales
しかし,音列が次のオクターブで繰り返されることを考えると,これらのインターバルのパターンは2種類に大別されます.2つのhalf step 間のwhole stepの数が2:3のパターン(w2-w3 pattern)と1:4のパターン(w1-w4 pattern)です(Fig.3).ここでは,w2-w3パターンは,Major scale family と呼びます.Fig.3左上に示した間隔(音列)がMajor scale (ionian)となっています.2番以降は,Major scale の音列を回転させたもです.w1-w4パターンはMelodic minor familyと呼んでおり,右上のものがMelodic minor scale,以下,melodic minor scaleを回転させたものとなっています.
Fig. 3 Major scale family and melodic minor scale family